ベーストラップが届きました。Amazonで1個9,920円で販売されていたものです。販売元は「扶光居」とかいう中国は山西省晋中市にある業者です。製造元は不明。買った当初は怪しさ満点で心配でしたが、届いてみると箱がボロボロの割には中身はまともでした(笑)。
三角形の2辺は30cm、底辺は42cm、高さは100cmのウレタンフォーム製です。似たような形と素材で有名なものはAuralexのLENRD Basstrapなどがありますが、おそらくAuralexよりもきめが細かく、重量も軽いと思われます。低音の吸収率はAuralexよりも低いと思われますが、そもそもこのベーストラップだけで全ての低音域を吸収させるつもりがなかったこと、Sottoをこの上から貼り付けることによって低音の吸収率を上げるつもりだったのでよしとします。それになんと言っても、
Auralexの半値で買えることが大きい(笑)。スピーカーの後ろ側の2つのコーナーにこれを貼りつけ、上から両面テープでSottoを貼り付けました。
ウレタンフォームを壁に貼り付けるのには苦労
しました。両面テープがほとんど役に立ちません。ウレタンを接着できるスプレー
糊を使って直接壁に接着しました。持ち家だからこそできる荒技(苦笑)。賃貸の方は薄いベニヤ板をTピンで壁に固定した上で、ベニヤ板の上にスプレー糊などの接着剤を吹き付けて接着するなど工夫が必要です。
左の角は100cmそのままを貼り付け出来ましたが、右の角はエアコンが邪魔になっているので、10cmほど切り落として貼り付け。
と、文章では簡単に書いていますが、うまく貼り付けられるようになるまで試行錯誤の連続。最初は両面テープだけで貼り付けようとするもののウレタンフォームには馴染まず、関係のないところに両面テープがくっついてしまい失敗したり、1つ貼り付けた後、次のベーストラップに両面テープを貼っている最中に前に貼ったベーストラップが剥がれて落ちてきたり。スプレー糊をベーストラップ側に吹きつけたけど、染み込んでくっつかなくなったり。壁側に糊を吹き付けないとうまくいかないことがわかるまで時間とかなりの両面テープが無駄になりました(苦笑)。色々失敗を重ねながら、なんとかコーナーの吸音材を貼り終えました。
壁の吸音材の貼り付け完了
次は、天井のベーストラップの取り付けです。コントロールルームのリスニングポイント近辺だけ天井の形状が変わった形をしているアレです。部屋の定在波は壁どうし(水平方向)が主な原因となって腹と節を形成するものと、天井と床(垂直方向)が原因となって腹と節を形成するものがあり、天井に取り付けるのは、天井と床との距離が原因で定在波の腹と節を形成するものを軽減するためです。天井と床の距離が定在波を生みやすい距離でなくなること、さらに天井と床がなるべく並行でなければ軽減できるはずです。座る高さを変えれば垂直方向の問題はある程度解決できるのですが、座る高さを変えることがそもそも難しいわけです(苦笑)。
使ったベーストラップは、Shinya's Studioさんの940x440ベーストラップです。
2枚を天井に縦方向に吊り下げます。スピーカー側を低くして、リスニングポイント側を高くして吊り下げようと考えました。ですが、吊り下げるのはいいのですが、地震が起きた時や経年劣化で落下しては困ります。チェーンやワイヤーで吊り下げるには強度が心配なので、金属のステーを木ネジで取り付け、天井に固定することにしました。
天井に固定する方法は、天吊り用の骨組みにそって、天井の石膏ボードの上から角材を木ネジで固定し、これとベーストラップに取り付けたステーとを木ネジで固定する方法を取りました。
下の写真の通り、スピーカー側を低く、リスニングポイント側を高く取り付けました。
天井のベーストラップの取り付け状態
取り付け後正面から見た図がこちら。これを買った後、なんと940x880のデカいのも新たにラインナップに加わっていたようで、もうちょっと待ってから買えばよかったとちょっとだけ後悔しています(苦笑)。もしかしたら後でデカいやつに交換するかも・・・?
ベーストラップを取り付け終えた図
さて、全ての防音・調音工事が終わりました。これから機材を元の位置に戻して配線です。機材の配置と配線は次の記事に。お楽しみに。
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